「北川木工」の日野椀

「北川木工」の日野椀

SHIGA
Gamo-gun Hino Town

使う人の身になって工夫を重ねて
創作された現代の日野椀

丈夫で手入れが簡単
普段使いできる漆の器

高額、傷みやすい、手入れが面倒…。現代人にはとっつきにくいとも思われがちな漆器ですが、繰り返し食洗機にかけても漆が剥がれない丈夫な漆の器が北川木工の「日野椀」。材料は木地となるケヤキと精製度の高い天然漆で、漆芸の伝統の手技と特許を取った新しい製法とを駆使して生み出されました。この機能的で丈夫なお椀は、幼稚園で食器として使われ「子どもたちが噛んでも叩いてもびくともしないのですよ」と北川さん。堅牢さが自慢です。また使い込めば込むほど表面の色が味わい深く変化し、自然に使いやすくてしかも美しい形の器を追求した新時代の日野椀です。

現代の暮らしに合わせてよみがえった日野椀

室町後期から江戸中期ころまで日野は漆器の大生産地でした。日野椀は三方よしで知られる近江商人の主力商品でしたが、いつしかその技は姿を消していきました。その日野椀が200年ぶりに復興したのは平成16(2004)年。北川さんのもとに、地元「日野椀復興の会」より依頼があったものの、実現ができていませんでしたが、その後、岐阜県の幼稚園が食育という立場から、園児の給食用の食器に本物の漆器を使いたいという依頼があり、それが日野椀復興のきっかけとなりました。「お椀の名は日野椀ですが、今私が作っているお椀は、昔の製法のままではありません」と北川さん。 お椀の胴体がまっすぐだと、子どもが手にしたときに引っ掛かりがなく落としてしまうことがあります。そこで少し反りを持たせることで指が引っ掛かり、自然に正しい持ち方ができようにしたり、高台を低くして器の重心を下げることでひっくり返っても元に戻る(だるま効果)形状、またお年寄りには持ちやすい形のものを、さらには食洗機でも洗えるといった工夫が凝らされているのです。人毛製の刷毛を用いて、一つひとつ使う人の身になって手作りされています。

丈夫で、機能的な日野椀そのわけは?

木地の断面には目に見えない微細な穴が無数に存在します。従来の漆器は木地の表面に漆と砥の粉(石の粉)を練ったパテでコーティングしてこの穴をふさいでいます。漆がはげたりひび割れしたりする原因のほとんどは、熱による木の伸縮にパテが付いていけないことと、穴に閉じ込められた空気が熱によって膨張するため、漆がはじけてしまうことにあります。北川さんが開発した特許製法は、この穴の中を真空状態にしたうえで漆を浸み込ませ、木地と漆を一体化することでした。それによって丈夫で長持ちし、修理可能で代々受け継げる漆器が誕生したのです。

日野椀を現代に復興させたのは、
新しいものを受け入れる日野の気風

北川さんは京都出身。大学卒業後、サラリーマン勤務を経て木工職人の道に入りました。やがて漆にも魅せられ、故黒田辰秋氏の工房にて子息の黒田丈二氏より学び、木工から漆仕上げまで一貫の工程をこなせるだけの技術を身につけました。分業化された漆器製造ですが、北川さんは漆器製作の全工程をこなせる貴重な匠です。明るくのびやかな滋賀県の土地柄と人情が気に入って工房を移した北川さん。「伝統の日野椀を新たな形で復興できたのは、よいものであれば新しいものを受け入れる日野の気風があったから」と語ります。

商品・サービス情報

  • ハソリ高台有り・帯溜
    6,480円
  • 一文字・赤溜
    7,020円
  • 室町椀・時代黒
    16,200円
  • (価格はすべて税込)
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