

江戸時代の酒造法、十水仕込(とみずじこみ)で醸(かも)された
「!(驚き、感動)」がいっぱい詰まった純米酒
この台風によって高島市は甚大な被害を受けました。同社でも契約農家の田んぼに濁流が流れ込み、収穫直前の酒米・山田錦が全滅。ところが周りの田んぼが壊滅状態のなかで、「吟吹雪」という品種の稲だけは農家の懸命な対処が実り、すっくと立っていました。「これは奇跡だ」と大変な驚きと感動を覚えたそうです。この奇跡の米で酒造りをしよう、それも十水仕込でという思いで生まれたのが「雨垂れ石を穿つ」です。元々「山田錦」と「吟吹雪」を組み合わせた仕込を得意としていた同社。奇跡の「吟吹雪」と他の農家から調達した「山田錦」で出来上がった酒は現代の仕込方法では経験したことのない濃密にして爽やかな味わい。鮮烈な印象を与えるものでした。また「幅広い料理との相性も良い」と福井社長。発売初年度から連続して「燗酒コンテスト(プレミアム燗酒部門)」で金賞を受賞するなど冷やして良し、熱燗でも良しという懐の深いお酒です。この「雨垂れ石を穿つ」、平成26(2014)年10月に初の蔵出しをするや、あっという間に完売。たくさんのお客様から「今までに飲んだことのない美味しさ」という声が届けられました。ちなみに商品名の「雨垂れ」は「!」のを表す日本語での別名。「石を穿つ」は勤勉に、地道に努力を重ねることでいつの日か成果は得られるという同社の企業理念が込められたものです。
「雨垂れ石を穿つ」の売り上げの一部はチャリティーへ
- 株式会社福井弥平商店
- 高島市勝野1387-1
- 0740-36-1011
- http://www.haginotsuyu.co.jp/