「せせらぎの郷」の「月夜のゆりかご」

「せせらぎの郷」の「月夜のゆりかご」

SHIGA
Yasu City

魚が育つ田んぼで作られる米のおいしさを
ご飯で味わい、酒で楽しむ

「魚のゆりかご水田プロジェクト」で、魚が元気に育つ田んぼ

「魚のゆりかご水田プロジェクト」は、琵琶湖と田んぼをつなぐ排水路に魚の通る道(魚道)を作って、琵琶湖に住むコイやニゴロブナ、ナマズなどの湖魚が田んぼに遡上し、そこで産卵して、生育した稚魚が琵琶湖に出ていくといった魚が行き来する昔ながらの水田を復活させようという取組みです。野洲市須原地区「せせらぎの郷」では10年前からこのプロジェクトに参加し、現在15名の協議会メンバーが中心となって、約13ヘクタールの「魚が育つ田んぼ」での米作りに取り組んでいます。

せせらぎの郷で生まれたお米とお酒

かつての須原は川が何本も流れ、豊かな水に恵まれた水郷地帯。「せせらぎの郷」はこうした環境から名づけられました。ここで作る米はコシヒカリ。農薬や化学肥料を慣行の2分の1以下に抑え(環境こだわり農産物)、食味は最高ランクの「特A」(平成25(2013)年 日本穀物検定協会)。「魚のゆりかご水田米」として県に認証され、消費者直販で販売されています。そして、この須原産コシヒカリを使って醸造されたお酒が「純米吟醸 月夜のゆりかご」です。醸造しているのは東近江市池田町にある喜多酒造株式会社。同プロジェクトのサポーターとして稲刈りイベント等に参加するなどその取組みに協力している縁で、協議会会長の堀さんから「魚のゆりかご水田米を使ってお酒は作れないだろうか」と相談がありました。「元来コシヒカリは食用米で酒造にはあまり適していないお米です。しかしこれが成功すればコシヒカリの新たな可能性が広がる、地元へ貢献できるということで酒造りに踏み切りました。当初は米の性格が分からず、杜氏(とうじ)が試行錯誤を繰り返しながら作り上げたものです。呑み応えのある個性的な味わいに仕上がっています」と、喜多酒造の平井さんは自信たっぷり。年間2千リットル程しか生産できない“レア日本酒”です。

みんなが自然の価値を感じられるようになってきた

「魚のゆりかご水田は大変手間がかかります。しかし滋賀の歴史や特徴を源流とする農法だから人や生き物、そして琵琶湖にも有益」と堀協議会会長。4月に用水路に堰板(せきいた)をはめて魚道を作り、田植え後には田んぼに入ってきた魚が泳ぎやすいように水量を調整、産卵の後、ふ化した稚魚が排水路へ流下できるようにする溝切り、さらに魚道の堰板を外して琵琶湖へ帰ることができるようにするなど、魚の暮らしを中心に田んぼの管理をされています。同会では田植え、生き物観察会、稲刈りと年3回の体験イベントを開催しています。ホームページでイベントの開催を知り、県内から子どもさんと参加したお母さんは「田植え、観察会にも参加しました。自然と触れ合うことで子どもがその大切さを感じ、なにより毎日食べるお米が、どのような人が、どのようなところで、どのようにして作られているのか、そして実際に自分で稲刈りをすることでその大変さが実感できる。食育につながる貴重な体験です」と語ってくれました。須原地区の人々はもちろん、イベント参加者も含め環境意識が高くなり、“自然の価値”を感じられる人が増えてきたと堀会長は手応えを感じています。

お米を食べて田んぼと琵琶湖を守る

小さい頃から米はもちろん、野菜や果物、フナやコイ、ふなずしなど琵琶湖の水がもたらす恵みをいただいて育ったという堀さん。「今の若い人たちにはその機会が少なくなっています。食文化の変化ということもあるでしょうが、琵琶湖の環境問題も理由の一つ。一人ひとりが積極的に琵琶湖に向き合って、豊かな琵琶湖の恵みを味わえる環境を整えることが必要」と語ります。協議会の取り組みに対し年々支援者が増えていますが、まず何よりの支援は魚のゆりかご水田米を食べること。美味しくお米を食べて、梅雨時の月夜に田んぼにのぼってきて生命を営む魚たちを思いながら「月夜のゆりかご」の盃を傾ける、それが田んぼと琵琶湖を応援しているのです!

商品・サービス情報

  • 「月夜のゆりかご」
    (1,800ml)
    3,000円
  • (720ml)
    1,500円
  • (価格はすべて税抜)
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